◆シーソーの基本情報
小学校受験で頻出の単元のひとつに「シーソー問題」があります。
シーソーは、簡単に言うと「重さ比べ」の問題で、分野としては「比較」に入ります。
小学校受験では、実際に次のような問題が出題されます。
シーソーの原理を理解するために以下4つのポイントを理解する事が重要です。
①シーソーが下がっている方が重いと言うことを理解する。
②シーソーの数が増えたときに重い物(又は軽い物)の順番をすべて答えられるようにする。
③シーソーがまっすぐになっている時は同じ重さであることを理解する。
④シーソーに乗せるものが複数になった時に足し算引き算が正確に理解できるようにする。
★シーソーの概念
これは「重い・軽い」の概念です。
「重い」「軽い」の概念をしっかりと理解していないまま、シーソー問題に取り組んでいるお子さんも多いです。
そのため、まずは、「重い・軽い」の概念をしっかりと理解する必要があります。
一番簡単なのは重さが明らかにちがう2つのものを、お子さんに持たせて、実際に体感させる方法です。
それをもたせて、「重い・軽い」という表現とその意味を説明してあげましょう。
それが理解できた段階でシーソーの仕組みを説明します。
これは、重いほうが下がって、軽いほうが上がるという仕組みのことです。
シーソーの仕組みを知る最も簡単な方法は、シーソーが設置されている公園に行って、親子で実際に使ってみることです。
基本問題
子どもへの発問はこちら。
「野菜の重さ比べをしました。一番重い野菜はどれでしょう。下の□の中から選び、○をつけましょう」
答えは・・ナスです。
まずは、①で下がっているナスに注目してみましょう。
・①では「ナスはトマトよりも重い」
・③では「ナスはタマネギよりも重い」
つまり、「ナスは他のどの野菜よりも重い」ということがわかります。
今度はタマネギに注目した場合を考えてみましょう。
・②では「タマネギはトマトよりも重い」
・③では「(トマトよりも重い)タマネギよりも、ナスの方が重い」
これで、「トマト<タマネギ<ナス」という順で重くなることがわかりますね。
では、トマトではどうでしょうか。
・①では「トマトはナスよりも軽い」
・②では「トマトはタマネギよりも軽い」
これでは、「トマトが1番軽い」ことはわかっても、タマネギとナスのどちらがより重いかはわかりません。③も見てみる必要がありますね。
・③では「ナスはタマネギより重い」
ここで、ナスが1番重いことがわかります。
どの野菜に注目しても答えには辿り着けましたが、「重いものをさがす」問題では、天秤が下がっているものに注目すると答えを見つけやすいでしょう。