♦巧緻性とは
「巧緻性」とは、一般的に指先の器用さを意味します。
巧緻性は小学校受験で課される選抜試験のひとつでもあります。学校によって異なりますが、小学校への入学試験で行われるのは、筆記試験、面接、運動能力を見る試験など。そのなかに、子どもの巧緻性を見る試験もあります。
ハサミを使って工作をさせたり、ひもを結ばせた紙をちぎったり、ひもを穴に通したりするなど手先の器用さを見る試験になります。
日常生活でも、巧緻性というのを養うことができるので、折り紙を使ったり工作などを作ってみるのもテストの準備になります。
特に子供のころというのは、折り紙を使って何でも作ることが好きですから、たくさん覚えることで手先や指先が器用になっていきます。
能力をつけることによって、脳の活性化になりますしたくさんの好奇心を生み出すことができます。
子どもの巧緻性を伸ばすことは、集中力をつけることにもつながります。
器用さとともにしつけ面が見られることから、親御さんは子供が自分でできるように、日常生活でもチェックを入れておくことです。
①ちぎり
点線に沿って紙をちぎる作業です。
両手の親指同士をちぎる線にしっかり合わせて少しずつちぎっていきます。
紙に好きな動物の絵を書いて、線を残してちぎってみましょう。
②固むすびと蝶むすび
蝶結びはとくに難しく感じるかもしれません。
お気に入りのひも靴などを買ってあげてみてください。
毎日練習できるようになります。
③おきがえ
ボタンがついた服の脱ぎ着を、一人でできるようになる事が大切です。
日々の生活で上達できますので、焦らず練習しましょう。
♦評価のポイント
巧緻性の見る目的は完璧にできるかだけではありません。
一生懸命取り組んでいるかどうか?
丁寧に対応できているかどうか?
指示の通りに行動できたか?
という観点からも学校側は見ています。
普段からの家庭での生活習慣が影響してきます。
子供が苦手としているものはどれなのか?を親が真っ先に把握しておくことは
かなり重要なことです。子供が普段から苦手としている事は伸ばせるよう導いてあげてください。
子供の忍耐力や集中力というのは、それほど長いものではありません。お着替えなら普段から意識して練習することで、指示に関しては、何度も同じことを言わず、一度で言い聞かせることで指示に対する集中力を養えます。毎日の積み重ねで、少しずつ上達していきましょう。