♦鏡図形問題の基本情報
小学校受験では「鏡にうつるとどんな形になる?」という鏡図形の問題が出ます。鏡図形のポイントは、鏡にうつったモノは「必ず“反対”に映る」ということです。
この部分を習得するには、「実物を鏡に映して正しい知識として蓄積しておくこと」が大切になりますが、まずは、「自分の右手・左手」の理解をすることが最も重要になります。 そして、さまざまな向きの左右を理解するところまでを目指しましょう。
まずは、基礎となる「右」「左」の理解を確実にする
鏡図形の問題の形式は大きく3種類に分かれます。
・鏡の前に立った人や、鏡の前に置いたモノがどのように鏡にうつるか?
・紙に書かれた図形や立体図を、鏡に映したときどのようにうつるか?
・鏡にうつったものが掛かれており、鏡の前にはどのように置かれているか?
鏡図形の問題は、「必ず“対称図形”が鏡に映りこむ」ということをどの程度理解しているか?つまり。どの程度しっかりと演習を積んでいるかどうかによって、獲得できる点数は大きく変わってくるものです。
問題を解く際は次のステップを踏んでみてください。
1.鏡に、対象物がどのように映るかどうかを考える
2.特徴的な場所が、鏡の左右どちらに映るかを考える
★問題例
ステップ1・・・まず、鏡にウサギさんの顔は映るのか考えてみます。この場合ウサギさんは鏡側を向いているので(こちら側に顔は見えてません)必然的に顔が鏡に写る形になりますね。そうすると下段の後ろ向きのウサギさんが選択肢から消えます。
ステップ2・・・特徴的な場所、この場合はウサギさんの耳ですね。折れているのは『右側の耳』です。この場合、鏡にも右側の耳が折れてうつるはずです。
回答は・・
♦鏡図形は実物を使って練習する
「鏡は反対に映る」という基礎知識ばかりを、口頭で繰り返し教えても、子どもにとってはイメージが難しいです。
ここでポイントとなるのは、「実物の鏡」を使って問題を解いて見せるということです。
人形の「前面を鏡にうつすと、前面がうつる」「背中を鏡にうつすと、背中がうつる」鏡の前に人形を置き、前(人形のお腹側)と後ろ(人形の背中側)を交互に見せましょう。そうすると、お腹を鏡に向けているときには、鏡にはお腹がうつることが分かります。
朝歯磨きをしている時にも、鏡の前に立たせ、「ほら鏡を見ると背中は見えてないよね?」という確認をたくさんしましょう。
子どもが本当に理解をするまでの間は、しつこいくらいに、鏡を使って検証を重ねるようにすると、「鏡にうつるということはどういう状態なのか?」を感覚的に理解できるようになるのです。ここが肝心な部分です。
以下5つのポイントを押さえながら、実際に鏡に映してトレーニングする事をお勧めします。
1.左右が逆転する
2.上下は変わらない
3.前面を鏡にうつすと、前面がうつる
4.背中を鏡にうつすと、背中がうつる
5.近くのものは近く・大きく/遠くのものは遠く・小さくうつる